4/24

朝から晴れて気持ちのいい天気。ふたりで家事と準備を進め、10時半には家を出た。

上野駅でお昼ご飯を買い、予約した新幹線に乗る。車窓からの景色を眺めながら彼はシャケの載ったのり弁、私はRF1で買ったお弁当を食べた。

寝たり起きたりを繰り返し、目的地の駅に降り立つと肌寒い空気に驚いた。春とはいえ、新潟はまだ肌寒い。駅前のガランと人気のない景色を見て「なんだか寂しい土地だなあ」と恋人が苦笑する。

 

タクシーで実家に向かうと、兄と母が待っていてくれた。恋人が実家にいるなんて不思議な感じ。ソファでお茶を飲みながら、基本的には兄と恋人が仕事やこれまでの経歴について話していた。母は人見知りなのかあまり話しかけようとしない。とにかく、兄と恋人が親しげに話していたから一安心。わたしはどこか落ち着かずお茶ばかり飲んでいた。

 

駅までは兄に車で送ってもらった。そこからまたタクシーで予約していた温泉宿に向かう。川沿いを30分ほど走りやっと到着。老舗旅館だけれど、内装はきれいに手入れされていて、仲居さん達も若い方が多い。担当の方が私よりずっと年下であろう可愛らしい女の子で、なのに丁寧で落ち着いた対応が心地よかった。

 

お部屋に案内してもらうと、荷物を置いてさっそく温泉へ。大浴場には私の他に2〜3人しかいない。ひろびろしたお風呂に浸かりつつ、山の景色を眺めるのは気分が良かった。

 

夕食をとりにホテルの中のレストランへ向かう。恋人が楽しみにしていたという地元でとれたお刺身、山菜料理を日本酒といただく。彼と一緒に私の地元のごはんを食べられるのが嬉しかった。f:id:ruuyuu:20210426212146j:image

 

料理も出揃ったころ、ふと周りを見ると私たち以外のお客さんが居なくなっていた。料理をつまみつつゆっくりお酒を飲んでいたのは私たちだけだったみたいですこし肩身が狭くなる。

 

部屋に戻り、囲炉裏に火をつけてもらった。夕食で残したごはんはおにぎりにしてもらって、囲炉裏で焼きおにぎりにしたら美味しくて、お腹はいっぱいのはずなのにひとつまるまる食べてしまった。f:id:ruuyuu:20210426213044j:image

 

久しぶりに畳の上に敷いた布団で眠る。虫の声を聞きながら眠りにつくのが懐かしかった。