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まだ朝日が登って間もない時間に目が覚めてしまった。外を見ると小雨模様。
予約していた家族風呂に向かうころには雨は止んでいた。離れにある檜の露天風呂に浸かると、雨に濡れた土の香りと檜の香りがたちこめていて心地よかった。少し熱いくらいのお湯で、朝のまだ寒い空気にちょうどいい。
昨夜と同じ席で朝食をとり、部屋に戻ってチェックアウトまで外の景色を眺めてぼんやりしたり、地元のフリーペーパーを読んでみたり。
帰りは最寄駅からローカル線に乗った。川沿いを走る一両編成のこぢんまりとした電車だけれど、自然の荒々しい景色からのどかな田んぼの風景まで楽しめた。
新幹線の駅に到着すると街をぐるりと歩いてまわり、予約していたお寿司屋さんでランチ。地元ワイナリーの白ワインで地魚の握りをたべ、気に入ったネタを追加で頼み、お味噌汁まで飲んで時計を見ると新幹線の時間までギリギリの時刻になってしまっていた。急いでお店を出て切符を買い、猛ダッシュで新幹線に駆け込んだ。席に座ってもしばらく息が上がっていた。スリリングで慌ただしい旅のエンディングだった。
東京に戻ると贔屓の酒屋さんで日本酒やワインを買い、スーパーで食材も買い揃えて帰宅。「やっぱりおうちが一番ね」なんていうセリフじみた言葉が自然と二人の口から出る。
荷物を片付け湯船に浸かり、簡単に用意したメニューで晩酌。今年2本目の亜麻猫は相変わらず美味しかった。