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彼にゴミ出しを任せ、洗濯機を回し、食器を洗う。脳にオブラートが張り付いているみたい。瞼も重い。彼に洗濯機の回し方について指摘され、責められたような気持ちになり、このままでは坂を転がるようにわたしの気分も二人の関係も悪化すると思い、ベッドに戻って目を瞑る。彼のほんのり怒りの滲んだ態度に居た堪れない気持ちになった。不機嫌で相手を意のままにしようなんてなんて子供じみた対応なんだろう。

 

昼、数日前からランチにいこうと約束していたお店へ。予約時間には間に合わないだろう時刻に家を出て、早足で坂道を登り、降り、また登る。

 

お花見にとテラス席をとったけれど、桜はほぼ散っていた。しかし気温もちょうどよく、すっきりと晴れた空の下でワインを飲むなんて気分がいい。彼もわたしもすっかりいつもどおりのふたりになっていた。

 

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一駅離れた酒屋で彼は日本酒を買って、わたしはワインを買った。荷物を置きに家に戻り、一休みしてから夕食の食材の買い出し。上司に教えてもらったレシピで餃子を作った。